2009-07-03(Fri)

そのまま食べる焼きそば 

雑記帳 そのまま食べる焼きそば大人気 北海道美唄
6月27日1時23分配信 毎日新聞

全国から注文殺到に手作業で袋詰めされる「角屋のやきそば」=美唄市内で
 北海道美唄市の製めん会社「角屋」の「やきそば」が人気だ。先週、テレビ番組「秘密のケンミンSHOW」で紹介されると、1日当たり100〜200食だった売り上げが4000食にもなり、パート従業員を増員して対応している。

 特製ソースをからめた200グラムの焼きそばに紅ショウガを添えただけ。そのままでもOKだが、温め直し具材を加えるとおいしくなり、昔は炭鉱マンに人気だった。

 売り上げが伸びず一時姿を消したが、懐かしむ声に高橋幹夫社長(46)が数年前に復活。現在はネット注文も多く、テレビで火がついた形だが、焼きそばだけに「熱いうちにどうぞ」。【吉田競】

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2008-11-18(Tue)

北朝鮮に拉致 編集手帳11月18日付

11月18日付 編集手帳
 
〈こは夢か…〉と老人は疑う。これは夢なのか、〈夢にても逢(あ)ふこそ嬉(うれ)しけれ〉と。幼いころ、人さらいに連れ去られ、行方知れずになった息子と年老いてめぐり会う物語、能の「木賊(とくさ)」である◆市川トミさんに、その時は訪れなかった。1978年(昭和53年)8月、鹿児島県・吹上浜のキャン

プ場から北朝鮮の工作員に拉致された市川修一さん(当時23歳)の母である。再会を夢に見つつ、91歳で亡くなった◆河村官房長官は記者会見で「慚愧(ざんき)の念に堪えない」と述べている。国民に信を問うこともできず、内政で打ち出す政策ひとつにドタバタを演じる麻生政権が北朝鮮に足元を見透

かされ、なめられているのは確かだろう◆〈こは夢か〉と狂喜の涙に濡(ぬ)れながら、帰還したわが子を胸に抱きしめる瞬間を、被害者の家族は一日千秋の思いで待っている。その人たちも老いていく。圧力であれ、圧力を背景にした対話であれ、行動の伴わない「慚愧の念」ならば意味がない◆91歳

といえば普通は、長寿に恵まれての大往生と評される年齢だろう。その訃報(ふほう)には、ただ「嗚呼(ああ)」の一語をおいて語る言葉を知らない。

(2008年11月18日01時56分 読売新聞)

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2008-11-18(Tue)

飲酒ひき逃げ:余録

余録:飲酒ひき逃げ
 
童話作家の鈴木三重吉といえば雑誌「赤い鳥」の創刊者で児童文芸運動の父といわれる人だ。だが彼にはとんでもない弱点があった。童話のモデルにするほど溺愛(できあい)した娘に「お友だちに恥ずかしい」といわれた酒乱だ▲芥川龍之介に「刺身(さしみ)皿をほうりつけたいくらい腹が立った」と

いわせた酒を飲んでのからみようは、師事した夏目漱石の鏡子夫人によれば「だれもこまらされた事です」。しつこさに激怒した川口松太郎に木刀で殴られたこともあった▲「赤い鳥」の盟友、北原白秋に絶縁されたのも、白秋の両親の前で「酔狂して習癖の暴状を発揮」したからだった。それを機に「赤

い鳥」は衰退し、ほどなく三重吉は亡くなる。日本の児童文学の恩人にして結局「酒は敵(かたき)」となったようだ(嵐山光三郎著「文人暴食」新潮文庫)▲酒を飲むはずが、飲まれる人がいる。それが殴られたり、友を失うのは自業自得だし、偉人なら文学史の余話にもなる。だが酒を飲んでの無分別が

他人の生命を奪う凶器になることは、現代の車社会では誰もが肝に銘じているはずのことだ▲大阪府富田林(とんだばやし)市で新聞配達中の16歳の少年が、車に何キロも引きずられて死亡するひき逃げがまたも発生した。逮捕された男は「飲酒運転だったので必死で逃げた」と話す。大阪駅前のひ

き逃げの記憶もまだ生々しいのに、惨事は繰り返された▲亡くなった東川達也さんは小欄の載る朝刊を読者に届けていた。配達が終われば、前日に初給料で買ったゲーム機で友人と遊ぶのを楽しみにしていたという。そんなひと時と、その先の人生を突然奪った「習癖の暴状」がうらめしい。東川さんのご冥福を祈る。

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2008-11-18(Tue)

ナックルボール 天声人語 2008年11月18日(火)付

天声人語
2008年11月18日(火)付

 早世したスポーツライター山際淳司に『ナックルボールを風に』と題する一冊がある。ナックルボールとは野球の投手が投げる球種の一つ。ふつうは、拳(こぶし)を握った状態で親指と小指だけを伸ばし、球を挟んで投げる▼山際の著書によれば、「指先で球に回転を与えないように押し出すのだ。あと

は空気の流れと湿度が球を運んでゆく過程で、思わぬ方向に回転を与え、球が意外な変化を見せる」となる。つまり、投げた本人にもどんな変化をするのか分からない、不思議な球なのである▼その球を操る16歳の女子高生投手が、プロ野球に行くとの報道には驚いた。来年春に開幕する関西独立

リーグのドラフト会議で、横浜市の吉田えりさんが神戸のチームに指名された。入団には前向きだそうだ▼右下手投げから繰り出すナックルは、捕手が後逸するほどに、揺れて落ちるらしい。球速は最高101キロというが、ひらりとかわす球に速さはいらない。「柔よく剛を制す」投球がどれほど通用するも

のか、興味がわく▼思えばいまは、彼女自身がナックルボールのようなものだろう。契約すれば、男とプレーする日本初の女性プロ選手になる。話題に終わらず活躍するよう、球のゆくえに期待をしたい▼投手が投げ、捕手が返すボールを、劇作家の寺山修司は2人の会話にたとえた。会話に嫉妬(しっ

と)した男が、2人の間に立ってボールをはじき飛ばそうとした。それが野球の始まりだと、ユニークな想像力で見立てている。「嫉妬のバット」が空を切る巧投をいつか見られたら楽しいと思う。
2008-11-18(Tue)

草の根を分けてでもホシを挙げてやる 春秋(11/18)

春秋(11/18)

 「草の根を分けてでもホシを挙げてやる」。警視庁交通部の幹部が、交通警察には例のないほど激していたのを思い出す。1990年1月。東京都江戸川区で自転車に乗った母子がダンプカーにひき逃げされ、2人とも亡くなったのだ。

▼運転手が捕まったのは発生から79日目だった。はげ落ちた塗料、道路のタイヤ痕、遺体に残る固有の衝突痕。わずかな手掛かりから車種を特定し、捜査陣はそのダンプにたどり着いた。考えるまでもなく、ひき逃げは物証をまき散らす犯罪である。科学捜査が進んだ今なら検挙はもっと早かったかもしれない。

▼なのに、そこに思いの及ばぬ者がいる。しかも飲酒運転や無免許の発覚を恐れ、被害者を引きずってまで逃げ切ろうとするとは何という所業だろう。大阪府富田林市で新聞配達の少年をはねて逃走した男も酒を飲んでいた。雨の日曜の未明。衝突現場のずっと先にまで少年の雨がっぱのズボンが落ちていたという。

▼男は少年を7キロ以上も引きずったらしい。当然ながら警察は殺人容疑も考えているというが、死亡ひき逃げ事件でこれを適用するのは必ずしも簡単ではない。そんな法の壁もある。あの母子ひき逃げでは、運転手は被害者を200メートルほど引きずっていたが殺人罪は見送られた。捜査幹部の苦々しい顔が忘れられない。

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