2008-10-11(Sat)
新聞 記事コラム
新聞各紙のコラム欄、(北海道新聞 卓上四季、経済新聞 春秋、毎日新聞 余禄、朝日新聞 天声人語、読売新聞 編集手帳orよみうり寸評)を掲載。 スピーチ、資料作りにお役立て下さい。
2008-03-28(Fri)
花養い 春秋(3/28)
春秋(3/28)
花の盛りを目前に、空を覆う雲と地をぬらす雨が、浮き立つ心を少し落ち着かせる。大抵、3月の末から4月の初めにかけて、サクラの開花期に、列島には雲がかかり小雨も降る。花曇りと花雨。憎らしいお天気だけど、花は陰りと湿りを得て、存在感を増す。
▼花曇りは養花天(ようかてん)、花雨は養花雨(ようかう)とも呼ばれる。ぐずついた空模様が、実は満開に向けて花の生命力を養っている、というほどの意味だろう。養という字には風雨という意味もあるが、無情に花を散らすだけの嵐というより、絢爛(けんらん)の宴(うたげ)まで花の勢いをためておく、天の粋な配慮と解釈したい。
▼人の世のねじれた国会のぐずつきも、うまく機能すれば、花を養う好結果を生むのかもしれない。何事もすんなりと予定調和では運ばない分、与野党間の実質的な議論や協議を深め、妥協のルールを生む可能性もある。しかし現実は、法案も人事もつぼみのまま、開花せずに朽ち果てる危機にいま直面している。
▼昨日、年度末ぎりぎりに福田康夫首相は新提案に踏み切った。暫定税率の廃止がはっきりしないので、小沢一郎民主党代表がそっくりのむとは考えにくい。衆院での再議決への条件づくり、という見方もあるが、これが花養いの最後のチャンスだろう。それにしても福田、小沢ご両人の対決、見事なほど華がない。
花の盛りを目前に、空を覆う雲と地をぬらす雨が、浮き立つ心を少し落ち着かせる。大抵、3月の末から4月の初めにかけて、サクラの開花期に、列島には雲がかかり小雨も降る。花曇りと花雨。憎らしいお天気だけど、花は陰りと湿りを得て、存在感を増す。
▼花曇りは養花天(ようかてん)、花雨は養花雨(ようかう)とも呼ばれる。ぐずついた空模様が、実は満開に向けて花の生命力を養っている、というほどの意味だろう。養という字には風雨という意味もあるが、無情に花を散らすだけの嵐というより、絢爛(けんらん)の宴(うたげ)まで花の勢いをためておく、天の粋な配慮と解釈したい。
▼人の世のねじれた国会のぐずつきも、うまく機能すれば、花を養う好結果を生むのかもしれない。何事もすんなりと予定調和では運ばない分、与野党間の実質的な議論や協議を深め、妥協のルールを生む可能性もある。しかし現実は、法案も人事もつぼみのまま、開花せずに朽ち果てる危機にいま直面している。
▼昨日、年度末ぎりぎりに福田康夫首相は新提案に踏み切った。暫定税率の廃止がはっきりしないので、小沢一郎民主党代表がそっくりのむとは考えにくい。衆院での再議決への条件づくり、という見方もあるが、これが花養いの最後のチャンスだろう。それにしても福田、小沢ご両人の対決、見事なほど華がない。
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