2007-11-12(Mon)

卓上四季 シュガー社員(11月12日)

卓上四季(北海道新聞)

シュガー社員(11月12日)
〈叱(しか)るほうこそ胃が痛む〉という名言がある。これを連想したのは、せんだっての本紙夕刊に「シュガー社員」の記事が出ていたからだ。叱られると、もう次の日から出社しない社員。確認を求められると「たぶん大丈夫」としか言わない社員▼名付けたのは札幌の社会保険労

務士田北百樹子(ゆきこ)さん。近著「シュガー社員が会社を溶かす」で今どきの若い社員を分析した。甘ったれをどう扱えばよいか。それこそ胃が痛む経営者から相談が増えてきた▼最近の若者は理解に苦しむ、と嘆くのは、いつの時代にもあったようだ。新人類とか宇宙人と

か。一方で、非常識な上司に泣かされる社員がいるのも、今に始まったことではない▼とはいえ、確かに現代の職場ではストレスが高じやすい。叱ったり、嘆いたりするほかに、手はないだろうか。大島希巳江(きみえ)・文京学院大准教授によると、欧米にユーモアコンサルタント

という職業があるそうだ▼窓口の職員たちの仲が悪く、愛想もない銀行。コンサルタントは「最低の客コンテスト」を提案した。その週に応対した客の例を挙げるうち、慰め合ったり反省したりするようになった▼その結果、互いの関係が良くなり、窓口係は笑顔になった。コンテストも

不要になった。大島さんは言う。ストレスに対し、動物は逃げるか攻撃するしかない。そうはできない人間に神様が与えたもの。それは笑い。

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